存在がファンサ

世界で一番幸せになってね

全オタクは自担にエディを演じてほしいし私はローズになりたい

(注:舞台DOG FIGHTの感想ブログになります)


つかの間忘れかけてつかの間思い出す何度もまたあの日が


12月から始まった舞台が年をまたぎ1/6千秋楽を迎えました。

ミュージカル DOGFIGHT

f:id:namamuginamago5:20180110213729j:plain


再演の今舞台、私は初演は見ていなかったので前回の演出などは全くわからない。のでそこを踏まえて読んでほしいです。

まず思ったことは2つ。
今回のブログのタイトル
①全オタクが自担にエディやってほしいじゃん…
②ローズちゃんになりたい…

この二つが並ぶとちょっと誤解しやすいと思うんだけど初夜シーンやりたぴ♡キスシーンうらやまぴ♡とかそういう話ではないです…誤解しないでね



まずは
全オタクが自担にエディをやってほしい


エディ・バードレース(屋良くん)は海兵隊として出兵前夜仲間と一緒にドッグファイト(不細工な女の子をパーティに連れてきた奴が勝ちというゲーム)をしてローズ(エマちゃん)と出会い、本当の恋をする今作の主人公。

主役という役柄はもちろん、舞台が終われば全員が「エディ(屋良くん)好き………」となって帰っていく魔力を持った魅力的な役。
最初はクズ野郎なのにローズに会って無くすはずだった人の心を取り戻しちゃう役。

ドッグファイトって本当に米海兵隊がやっていたらしくて、戦争に行くと平気で人を撃たなきゃいけないから人の心を無くす通過儀礼だったそう。
だからホントは最低犬以下野郎にあそこでなるべきなのにローズに恋をしてしまい理性が戻ってそれが出来なくなっちゃう。汚い言葉を吐く友人にはイラつくし強姦仕掛けた友人を殴って止めるし。

観ている側からすると真っ当な人間だから好きになっちゃうよねそりゃ…最低な仲間と対比されて見えるもんね…

あとはローズとの慣れない恋の進め方も微笑ましい。ぎこちなくデートに誘って手も繋がずにそっと上着だけかける、キスの仕方も下手くそで経験が無い。


いや〜~〜~〜~〜~自担でみたいでしょこんな役!!!!!!!(ぶっ壊れた)

個人的には中指すごく立てるから好きって言うのもある(スティーブンスもやってたけどね!)
死に姿、中指立て(コンプラ上レアでしょ!)、初夜シーンが見れて暴言オンパレードで初夜シーン恋愛シーンありってってオタクにとっては高コスパ舞台すぎる(ド本音)

私も自担のぎこちなくもかっこいい姿が見たい・・・
(あと君を見ていたいっていって電気を消すのを止める姿・・・)



二つ目は
私はローズになりたい

今作のもう一人の主人公、ローズ
繊細なのに強くて人の心を動かせるまっすぐな心を持つ女の子です。
ローズになりたいっていうのはこんな強い素敵な女の子になりたいっていう話です。

尊敬するところをあげるときりがないけど

一つ目はローズは自尊心をちゃんと持っていて、「醜いのはあなたの方よ私じゃない!」とはっきり言えることができるんです。
2回目にエディに食事を誘われた時、エディのことが好きというよりは行かないと地味で暗くてイケてない女の子ということになると思って一歩踏み出してます。
"一塁に突っ立ってるままじゃ二塁には進めない"っていう言葉が響いたんだね…



二つ目にローズは強い。裏切られた時泣き寝入りせずに許せない!と相手に鉄槌を下すんですよ。かっこいいなぁ。好きにされるのが許せない、あのマーシーとのタイマンソングはかっこよかったです。


三つ目はポジティブなところ。ひどい裏切られ方をしたのに落ち込んだ後「何にでもあるはず一つの光」といって嬉しかったことを探すんですよ。(この時は男の人と初めて踊ったことだった)
どんなに辛いことがあっても立ち直る一歩を見つける彼女の姿がとても苦しくてとても素敵でした。

このまっすぐさや素直さがエディの心を人に戻したのかなぁって勝手に思ってます。

四つ目はエディの事を好きになれるところもすごく尊敬するところ。
最初はパーティーに誘ってくれた素敵な殿方!という偶像が現実に現れた気持ちが大きかったと思うしそれに裏切られたからショックも大きかったと思うんですが二幕でエディの事をしっかりまた好きになっている。
地味な日常で二塁に進む機会なんてそうなくて、だからこそ機会をくれたエディに感謝してるのかな。

彼と鉄橋で見たサンフランシスコ湾はとっても澄んでいて、初めて見る景色。
霧がかった日常から彼のおかげで抜け出せて、いつもの景色も綺麗に見えたっていう比喩もあるのかなって書いていて気づきました。そりゃ好きになるか〜~〜~〜~〜~


いやでも普通自分ブス扱いしたやつの事好きになりますか?一回マイナスの感情持ってしまったら難しいですよ・・・
でも盲目にならず綺麗な言葉を使って!とかしっかりしているところ、言及できる所も憧れます。はぁ〜すごい。

強い女の子がもともと憧れとして好きなんですがローズは本当に気持ちが強い女の子。
武力とかじゃなくてなろうと思えばなれるはずなのにここまで自分のことを認めて他人も認められる、でも違うことは違うとはっきりした考えを持つ優しい女の子早々いないんじゃないかなって思います。


ナルシストでもないけど自分のことをきちんと愛せるローズ、私の理想の女性です。



ここからは舞台の感想。


戦争が背景にある二人のラブストーリーであるドッグファイト

戦争のシーンは本当にあっけなくて、前半のドッグファイトがその人のバックグラウンドのように思えました。
彼らは前日まであんなにヘラヘラしてお酒飲んで女の人とダンスしていたのに戦争であっけなく死んでしまうんです。死ぬとは思ってなかった彼らの揚揚とした姿を前半では少し憎たらしく描いてて、でも簡単に死ぬ姿が戦争のあっけなさを感じました。

その対比が曲のリプライズからも感じられる演出もミュージカルならではでした。

例えば3ビーズの歌、「あの音が聞こえるか」の部分は出兵前は凱旋パレードで祝福を祝うブラスバンド、声援だったのかもしれません。でも戦争中は相手の銃弾や爆撃音にもとれるような演出で対比が作られています。

一幕でいけ好かないドツボ頭だった彼らは短い戦争シーンで情を移す前に死んでしまいます。だから終わったあとに色々考えさせられる。
ひどい仲間だったボーランドドッグファイトの本来の目的をわかっていて、本当の恐怖の存在に気づいてる。だから非道ともとれる行為をする。
ローズがパーティの席であなた達みんな戦争で死んじゃえばいい!!って言った時に顔色を変えたのは彼なんですよね

まぁでも多分ボーランドしか本来の目的は知らない気がする(笑)古くからの習慣ってでもそういうもんですよね。

そして一人生き残ったエディは凱旋しても受け入れられるどころか唾を吐かれてゴミのような扱いを受けるんだけど、私的には最終的にハッピーエンドになるのでもっとかわいそうでも良かったのかなと思ってます。
なので東京から追加された演出も良かったです。

だって彼以外は死んじゃうから。一人生き残ったこと、生きてなお苦しむ事があるかもしれないけどそこは描かれないので。(途中から屋良くんの演技がしゃがみこむ感じから崩れ落ちて丸まる感じになったのも良かったです!!)



私もこうしてブログを書いていますがいろんな考えがありますよね〜~〜~〜~〜~話半分で読んでくださると嬉しいです(今更)

余談ですが私は最後のローズちゃんの残念ね、っていう声がけがどうしても最後までモヤってしまって。残念ね、という簡単な言葉でエディを包み込むのか、まぁそうかぁ…なんかいい言葉ないのかなぁ…って…






さてここまで長々と2017年を含めて思い出しました!!!!もしここまで読んでる人がいたらお疲れ様でした!

私は末澤くん目当てで見に行ったから最後に一つだけ!!舞台でイキイキしている姿!!!最高に素敵だったよ!!!!